海の命

（個展展示及び販売用作品です）


私も猫もライオンもパンダも、重力のある地面に体が置かれ、息をして生きています。
ライオンと一緒には暮らせませんが、でも同じ空で繋がっているし、ほんの少しはどう生きているか想像はできます。

一方、海は本当に不思議です。

生命誕生の歴史という壮大な話ではないのですが、いろいろな情報で少しは知っているつもりでも本当は想像もつかない海の中。

頭ではわかっていても、海の中でも次々と命が生まれているのは想像もつかないくらいすごい事だなぁ･･･

･･･そんな想いをかきたてられた深い海のようなワイングラスに、踊る魚を彫ってみました。

帆船

（作品ｻｲｽﾞ/直径32㎝）

「帆船模型が趣味の主人への誕生日プレゼント」という奥様からのご依頼作品です。

本格的な帆船模型の会に在籍し、その作品展にも出品されている方です。

どんな種類の帆船よりも、ご本人作の帆船模型を題材にデザインしようと考え、内緒で作品展のご本人作品を取材してサプライズプレゼントに備えました。

「模型を作っていながらも頭の中には海が広がっているのではないか？」

「帆船の時代を想像すると、大海原への挑戦と不安の葛藤は表現したい。」

「グラスリッツェンの表現なら、モノトーンの月夜と荒波の対比で、船員の緊張感を表現したら面白そう！」

夢中で模型を作るご主人の頭の中を、１枚のガラス皿に収めてみました！

40年お祝い

ご結婚40年お祝いに、お孫さんと並んだ肖像画を描いたガラス製フォトフレームです。

ご自宅にお孫さんが遊びに来られた時のお写真、お孫さんと遊びに行かれた時の記念写真を材料に･･･

「１枚の写真からの忠実な写実」というより、感覚的には「様々なお写真やインタビューを通して思い出の時間を一緒に過ごした気持ち」になって描きました。

「精密な写実」も目指しつつ、「あ！この人こういう表情するよね♪」という雰囲気を心掛けています。

（作品ｻｲｽﾞ/32×16.5㎝）

ねこのまどろみ

猫はのんきにボーッとしているのではなく、場を平穏で満たしてくれているのかも(^_^)

たしかに「何もない」時、それは「何でもない」ことですが･･･

決して悲観的な意味ではなく、たまにその「何でもない」を失ってしまった時のことを想像して、今に感謝するようにしています。

猫って、そんな忘れがちな感謝の象徴でもある気がします。

ソウルメイト

動物は、飼ってあげているようで、実は人間の方がかけがえのない心と時間をもらっていますよね。

多くの場合、どうしても動物の方が先に亡くなってしまいます。
でも、悲しむ事がわかっていながら、なぜ飼うのか。

なぜ、という根拠や計画性をもって飼う事はもしかしたら少ないかもしれません。

限りある命ですし、物言えぬ動物だから、ただ愛された命を全うさせてあげたい。

そんな無条件の心で家族に迎える方も多いのではないでしょうか。

なんか具合悪そう！大丈夫かな！
楽しそう！もっと遊んでやろう！
これで快適にしてくれているかな？
これやったらかわいそうだよな！
これやったら喜ぶかも♪

何だか、人間の方が、思いやりや想像力、優しさをもらえている気がします。

飼っているようでいて、ほんとは心をともに生きてくれたソウルメイト。

そんな猫の命日に合わせた作品です。

(作品ｻｲｽﾞ/21×7.5㎝)